活動内容のレポート
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 2025年
2025年7月5日…定例勉強会、東京都南部労政会館(大崎)及びオンラインでの開催、参加者:15名
 今月の例会は外部講師による講演会で、企業コンサルタント会社・総合レジャー企業勤務等を経て、現在経営コンサルタントとして活躍されており、経営者ら有志による東洋思想の勉強会も主宰されている松田樹一朗氏をお招きし、「東洋思想で昏迷の時代を生き抜く:主体性のある社会の構築=窮すれば変ず、変ずれば通ず」とのテーマにて講演して頂きました。講演では、まず本日の講演は1997年に講演した内容を改訂したものであるが、当時と比べて我が国の社会的進化・進展が、政府の政策(特に財政など)にほとんど見受けられないことに驚きを感じるとの感想が述べられました。そして、東洋思想の説明に移り、西郷南洲の「偶感」、孔子の論語・泰伯篇よりの言葉や儒教の経書の一つである中庸の第一章の説明がなされました。続いて、朱子と王陽明の思想の違いについて、朱子の場合は、善念を発揮させるためには悪念を徹底的に除去しなければならないというのに対し、王陽明の場合は、人間の心の本性は善念であるので、悪念を徐々に取り除けば、最後には善念そのものになるという観点から思想を展開しているという説明がなされました。孟子も、人間は誰しも良能や良知を持っていると言っているそうで、また、易経のすべては太極から始まるという一元論的発想は東洋思想の原点にもなりうるとのことです。王陽明の抜本塞源論の万物一体の社会とは、自分の役割がわかり、それに邁進していこうとしている人々が社会的使命感の中で一丸となって行動していこうという姿であり、所謂日本型経営といわれたものを彷彿させるといった考えも述べられました。孔子の人と予(とも)に生きるとは、自分の持てるものを世のために与え合うということであり、この精神なしでは人間社会の進化も進展もないといった考えも述べられました。
 講演時に配布された勉強会用の資料を、こちらに掲載しましたので、ご覧ください。


2025年6月7日…定例勉強会、東京都南部労政会館(大崎)及びオンラインでの開催、参加者:14名
 今月の例会は、会員による「鉄道の魅力発見」と題してのテーマ発表の予定でしたが、発表者と連絡が取れず(後に入院中と判明)、急遽代役での会員によるテーマ発表1件と情報いちば2件での開催となりました。
 
初めはテーマ発表で、10月に発表予定のPART2の前段として5年前に発表したテーマ「日本の食を考える・売り渡される食の安全」についての説明がなされました。「日本の食を考える」では、自給率の低さやその原因としての食生活の変化・食品ロスについてやコメの減反政策の廃止による影響について説明がなされました。そして、山田正彦氏著の「売り渡される食の安全」の内容を中心とした説明がありました。種子法の廃止については、種子法の廃止後、多国籍企業からの輸入種子が大半となっており、農業県では条例にて規制を行っているとのことです。遺伝子組み換え/ゲノム編集の作物や有機栽培の問題では、日本では遺伝子組み換え作物の表示について規制が緩く、農薬についても使用大国で、諸外国から警戒されているとのことです。最後に、これから自分で出来ることとして、(1)食品ロスをなくす、(2)地産地消を心掛ける、(3)正しい情報を入手するとの3点があげられ、締めくくられました。
 
情報いちばでは、先ず住信SBIネット銀行に出向中の会員から「NTTドコモによる住信SBIネット銀行買収」について説明がありました。記事によると、銀行業への本格参入によりドコモの金融サービスがフルラインナップでそろい、スマホ一つで、貯金・決済・投資・保険・融資・ポイントに至るまでまとめて便利に利用できるようになるとの社長説明があったそうです。続いては、前日までオランダ・ベルギーを旅行してきた会員から「オランダベルギー街歩き、駅,建物,市場」との報告がありました。写真を見ながら駅・港や市場、街中の様子等が紹介されましたが、15年前に旅行した時と比べ、物価が2倍になっているとの感想が述べられました。

2025年5月10日…定例勉強会、東京都南部労政会館(大崎)及びオンラインでの開催、参加者:14名
 今月の例会は会員によるテーマ発表1件と情報いちば1件での開催でした。
 
初めは、テーマ発表で、長年コンピュータ関係の業務に従事しておられる会員から「Microsoft OfficeのAI機能の実践」と題しての発表がありました。現在Microsoft OfficeにはAI機能であるCopilotのボタンが付いており、これを利用することで効率の良い資料作成が望めるとのことです。発表では、この機能を実践してみるとのことで、PowerPointのCopilotに「Office365の効率化の紹介を1時間程度でプレゼンできるPowerPointの資料を作成してください。」とのプロンプトを与え、これにより26ページのプレゼン資料を得ることができました。Excel、Word、OutlookでもCopilotを使用できるとのことで、アイデア次第で楽しくかつ効率的に資料作成ができるのではないかとの感想が述べられました。そして、追加として、Zoomでの議事録作成の紹介があり、Zoomでの会議中に文字起こしをし、それの要約を作成してもらった例の説明がありました。
 
続いては、情報いちばで、会員から「トランプ大統領就任演説自分訳紹介2」と題しての発表がありました。今回発表のキーワードは、就任演説に使われた「例外主義」で、その背景と解釈の例として、「アメリカ例外主義に関する一考察(植村泰三氏、2005年)」と「アメリカ例外主義の変化(2024年)、Z世代のアメリカ(2023年)(三牧聖子氏)」の紹介がありました。例外主義的な意識が外交面で表れるのは歴史的に孤立主義と国際主義であり、トランプ大統領の外交が歴史に重大な断絶をもたらすのは明らかであるとの説明もなされました。


2025年4月5日…定例勉強会、東京都南部労政会館(大崎)及びオンラインでの開催、参加者:15名
 今月の例会は外部講師による講演会で、2017年・2018年・2019年・2022年と4回にわたって講演して頂いた後藤幸子氏をお招きし、健康シリーズとして「からだの9割は細菌、細菌は体で何しているの?」とのテーマにて講演して頂きました。講演では、まず胃・小腸・大腸の働きについて、胃では強酸性の胃液でたんぱく質を分解し、小腸では消化酵素の働きでアミノ酸・ブドウ糖などの栄養素に分解して内壁から吸収し、大腸では水分・電解質・ミネラルを吸収してうんちを作るとの説明がありました。そして、イギリスの生物学者であるアランナ・コリン氏の著書である「あなたの体は9割が細菌:微生物の生態系が崩れはじめた」の紹介があり、それによると人体の90%は微生物で出来ており、大腸に住んでいる腸内細菌はヒトでは約3万種類、100兆~1000兆個であるとの説明がありました。腸内細菌の働きは、ヒトの場合、(1)病原体の侵入の防御、(2)食物繊維の消化による短鎖脂肪酸の産生、(3)ビタミン類の産生、(4)神経伝達物質の合成、(5)免疫力の向上の5つであり、痩せたヒトと太ったヒトの違いは、食べる量・運動量・遺伝子・新陳代謝によるのではなく、腸内の細菌種によるとのことです。最後に、ヨーグルトについて説明があり、その健康効果として、ストレスの緩和・免疫量の向上・血糖値の上昇抑制・プリン体の吸収低減・ピロリ菌の減少・アレルギー症状の抑制・口内環境の改善があげられ、ヨーグルトは便秘の改善、免疫力アップ、美肌にも効果があると強調されました。
 講演時に配布された勉強会用の資料を、こちらに掲載しましたので、ご覧ください。

2025年3月1日…定例勉強会、東京都南部労政会館(大崎)及びオンラインでの開催、参加者:13名
 今月の例会は会員による自己紹介・業界紹介1件と情報いちば1件での開催でした。
 初めは、自己紹介・業界紹介で、長年不動産関係の会社に勤務したのち、自分で不動産会社を設立して営業を行う一方、ホルミシス療法に出会い、活動しておられる会員から「ラドンとホルミシス効果について」と題しての発表がありました。ラドンは、ラジウム温泉に含まれる成分の一つであり、アンチエイジング・健康促進などの効果があるとのことです。ホルミシス効果とは、ラドンガスの吸入によって細胞内のミトコンドリアが刺激(ホルミシス)され、細胞が活性化されることであり、体温の上昇やホルモンの増加が見込まれ、免疫力が強化されるとのことです。発表者は、新型コロナウィルス感染症の後遺症(味覚障害)に悩まされており、その治療の一環でホルミシス療法に出会い、勉強を進めていったとの説明がありました。そして、天然ラジウム鉱石を粉砕して漆喰で塗り固めた壁からなるホルミシスルームを製作し、今年2月から外部の人にも提供しているとのことです。天然のラドン浴では、天候や風向きによってラドンガス濃度が一定しないが、ホルミシスルームは密閉空間でいつでも一定のラドンガス濃度を保つことでができ、理想的なラドン浴をすることができるとの説明もなされました。
 続いては、情報いちばで、会員から「トランプ米大統領の就任演説・自分訳紹介」と題しての発表がありました。動機は、原文で理解することにより間違いの少ない理解が得られるのではないかということで、実際、就任演説を原文で読み理解してみると、現状分析・考え方・何をするかについてかなり具体的ではっきり書かれており、周到に練られた構想に基づき準備された演説文であると実感したとのことです。そして、演説文で使われているAmerica first、Make America Great Again(MAGA)等のキーワードについて、それらの意味・背景等について説明がなされました。

2025年2月1日…定例勉強会、東京都南部労政会館(大崎)及びオンラインでの開催、参加者:15名
 今月の例会は会員によるテーマ発表1件と情報いちば1件での開催でした。
 初めは、テーマ発表で、長年コンピュータ関係の業務に従事しておられる会員から「生成AIの動向について」と題しての発表がありました。生成AIとは、OpenAIのChatGPT、MicrosoftのCopilot、GoogleのGemini等大規模言語モデル(LLM)と呼ばれるテクノロジーの粋を集めた人口知能(AI)製品であり、入力ボックスに指示を入力し、応答を得るという形で利用されているとのことです。従って、生成AIの可能性を最大限に引き出すためには、プロンプト(指示)の設計や最適化が重要であり、プロンプトエンジニアリングと呼ばれているそうです。発表では、生成AIであるGoogleのGeminiを使用し、与えられた食材で和食のレピシを作成してもらう実演が行われました。そして、生成AI革命の年と言われている2022年の出来事や企業のCM企画・市のごみ出し案内での活用例の紹介がありました。また、AIが人間の知能を超える転換点を指すシンギュラリティ(Singularity)という言葉の説明や最近の話題として中国開発のAIであるDeepSeekについての解説がなされ、最後に、生成AIの課題として総務省のホームページの紹介がありました。問題点としては、偽情報や悪用の恐れがあり、著作権侵害の問題等も挙げられているそうです。
 続いては、情報いちばで、会員から「「事実」を考えてみる~徳川慶喜の墓から」と題しての発表がありました。きっかけは、事実は一つではないという考えにふれたことで、徳川慶喜の墓を例に、事実を主として形のある「もの」と「もの」にまつわる種々の「こと」に分けて考えてみたとのことです。そして、「事実」と思っているのはほんの一部だけと考えた方が解りやすいのでないかと考えるようになったとの感想が述べられました。 

2025年1月11日…定例勉強会、東京都南部労政会館(大崎)及びオンラインでの開催、参加者:13名
 今月の例会は、毎年恒例「年頭の一言」で、出席者全員に近況や年頭にあたっての所見、SYKに対する考え等を語ってもらいました。SYKも年々高齢化が進んでおり、年末年始に発熱して寝正月を余儀なくされた会員や大腸検査の結果待ちといった会員もおり、健康維持に関する発言が多いように思われました。60歳台の会員からは、定年が延長となり、しばらく現職を続けていけるといった発言があり、70歳台の会員からは、ボランティアやサポートでの仕事を続けているといった発言がありました。SYKの活動に対しては、今年末に創立35周年を迎え、来年1月に記念行事を計画しているなか、それに向けてのプロジェクト活動に注力していきたいとの発言が多くありました。